この法人は、「誰でもが最期まで自分らしく生きることができる」社会 の実現を目的とします。
具体的には、「終わりからはじまるQoL」を広義の「QoD」とし、
(1) 多様な独り身の人のQoDの向上、
(2) 世代を超えてQoDを考える場の拡大、
(3) QoDを支える地域づくり、をめざします。
(定款第3条より)
私たちは日々の生活の中で行動する時には「ゴールは何か」と考えて、事を進めることが多い。それは仕事をする時にも、日常生活の中に於いても。長いレンジでも、短いレンジでもそのことを考えながら進めていることに気付く。しかし、人生について考える時にはその様子が変わってしまう。最期を考えることを避けたり、無いことのようにしていることが多い。それは死というものの分からなさでもあり、それに対する恐れでもあり、それをゴールと位置付けることに対するためらいからかも知れない。
私が最も尊敬している医師はその長い臨床経験からいつも次のように私に話してくれる。「死を一度でも考えたことのある人は強い。その強さが治療を克服し、良い結果を導き、豊かな質の高い生活をもたらす」と。私が関わるがんに罹患した患者さんたちとのグループカウンセリングでもそのことを強く実感させられる。つまり、新たに豊かに生きることを始める人が多い。QoDを見つめることで現在の生活の質(QoL)が高まったと言える一つの証拠かも知れない。
このような考えを社会に広めることで、社会課題のいくつかも解決できるのではないかと期待している。
名称 | 一般財団法人 一柳ウェルビーイングライフ |
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所在地 | 〒150-0042 渋谷区宇田川町11-1 柳光ビル別館3階 |
TEL | 03-5422-3957 |
設立 | 2019年11月7日 |
事業内容 | 「誰でもが最期まで自分らしく生きることができる」社会の実現に関わる以下の事業を行います。 調査研究ならびに課題解決のための提言 地域での諸活動の実践 活動や団体等への支援・助成 セミナーや人材の育成 各種イベントの企画・運営 事業プロデュースおよびコンサルティング 情報処理サービスならびに情報提供サービス サービス・商品等の企画・立案・販売 出版等 (定款第4条より) |
渋谷を象徴するスクランブル交差点を渡ると、若者たちが集うセンター街があります。
また、公園通りエリアや道玄坂エリア、文化村・松濤エリア、サウスやイーストエリア…ファッショナブルで、かつ音楽からITまで多彩な文化が交錯する街並が広がります。
そういった中心街とほど近くにあり、独自の文化を発信している宇田川町…地名の由来は、渋谷川の支流・宇田川が流れていたことですが、いまは暗渠化されて川の流れをみることはできません。
その宇田川に、1960年代、一柳ウェルビーイングライフの母体である柳光ビル&柳光商事は誕生しました。 以来、半世紀を超えて、渋谷宇田川町がいまの姿に移り変わる歴史を見守ってきました。
柳光ビル&柳光商事の創始者・一柳富次は、鎌倉に生まれ、小学生の頃から父親の商売「魚善」を手伝って成長しました。
小学校の卒業式に、校長先生が「どのような仕事でもいいから、日本一をめざしなさい」と語った言葉を忘れず、「関東一の商売人になろう」と誓ったのです。
大学を卒業後、会社に就職しても常に脳裏には独立して事業を興すことを考えていました。そして、20代に中古自動車の営業をしながらガスメーター器具関連の事業を興しました。
日本は経済成長の著しい時代であり、一柳富次は将来の都市計画で渋谷の発展を確信して、1967年7月、渋谷宇田川町に「柳光商事株式会社」を設立し、中高層ビルを建てました。「柳光ビル本館」の誕生です。
その後、一歩先の時代を見据えながら、柳光ビル別館、宇田川柳光ビルを建て、渋谷の街の繁栄を願ってきました。
柳光ビル本館と別館の前の道は、渋谷では珍しい裏通り──数段の階段があるレトロな光景が繰り広げられています。ここは通称「シスコ通り」と呼ばれています。
その名の由来は、1970年代からアナログの輸入レコードで名を馳せた「シスコ・インターナショナル」が柳光ビルを拠点として展開し、全盛の頃はレコードを買い求める人たちの行列が大通りまで続く光景が見られました。当時、ほど近いところにタワーレコードやマンハッタンの店舗があり、音楽の街・宇田川文化を発信していたのです。 しかし、インターネットの普及とともにレコード等の音楽産業は低迷し、2008年にシスコ・インターナショナルは幕を閉じました。 ただ、いまもその文化の名残はあり、音楽と食が融合した空間を楽しめる大人の街(裏シブヤ)ともいえる場となっています。
ほど近くには、東急ハンズやパルコ、公園通りというファッショナブルな街並みがあり、また渋谷区役所、NHK、さらに代々木公園へと広がるエリアの一画に、独特の文化と歴史が根付いた場で、一柳ウェルビーイングライフは、「誰でもが最期までその人らしく生きる社会」の実現へ向かって、母体から新たな組織の誕生をいたしました。
株式会社朝日エル会長。
朝日エルは、リサーチ、プロダクトマーケティング、イベント企画・運営等の手法を活かして、医療・福祉・女性支援などをテーマに社会貢献とビジネスの融合を図る事業を行なう。
1998年には、アメリカミシガン州でサステナビリティの概念と実践に出会い、持続可能な社会を担うマーケティング活動を会社の方針とする。内閣府男女共同参画会議女性と経済ワーキング・グループ委員等を歴任し、多様なNPO法人や一般社団法人の理事や審査委員を務める。
Slow Innovation株式会社代表取締役、金沢工業大学教授(K.I.T.虎ノ門大学院)。
企業・行政・NGOを横断する社会イノベーションを牽引するプロジェクトの仕掛け人として、株式会社フューチャーセッションズを設立、さらに事業分割によって「市民協働イノベーションエコシステムにフォーカスすることで、地域から日本を変える」ことをめざしてSlow Innovationを創設。
NPO法人人生まるごと支援理事長。おひとりさまや将来のおひとりさま予備軍がひとり暮らしでも安心して、元気でいきいきと自分らしい生き方を実現する「人生まるごと支援プロジェクト」─見守り支援から成年後見支援、死後事務委任まで、まさに人生の後半のまるごと支援を実践している。その人の想いに寄り添う、おひとりさまのキーパーソンでもある。
相続を専門とする行政書士、NPO法人相続アドバイザー協議会理事。単なる相続手続きのサポートではなく、依頼者の相続の状況を的確に把握し、次の世代にもスムーズな資産継承ができるような遺言書や相続手続きの方法を提案する相続コンサルティングサービスを行なう。依頼者の想いに寄り添う温かさには定評がある。
税理士、宅地建物取引士。2013年、約10年の会計事務所勤務を経て独立開業。税理士の傍ら、成年後見業務、外国人技能実習生および特定技能外国人受け入れのサポート(セミナー開催を含む)を行なう。留学経験等から海外に興味があり、年に10回ほど仕事を兼ねてオヴ位・アジアを旅する。
株式会社ファーストライズ代表取締役。2013年、柳光ビル別館1階で、不動産業を独立開業。名前の由来は、住所(11-1)からひらめき、「FIRST RISE」と命名。業界一番になりたいという思いもある。「居抜き本舗」「開業資金調達サービス」という居抜き物件に特化したサイトを運営、会員数は2万3000人。渋谷を拠点に居抜き物件を6806件取り扱う。
税理士法人タクトコンサルティング 公認会計士・税理士
監査法人トーマツを経て現職。事業承継・不動産活用・相続・贈与・譲渡等、資産税に特化したコンサルティングを展開してきた。現在、資産税を軸とした税理士として経営者または個人資産家に対するコンサルティング、執筆や講演活動を行なっている。
※設立初年度は、法人の今後の事業計画を定めていくことを主な課題として活動しています。従いまして、以下の事業計画は案として、設立準備段階に挙げられたものをお示しています。
「すべての人が、QoDを身近に捉え自分らしく豊かなものに高めようとすることを通じ、ウェルビーイングライフを自ら創りあげられるようにする」をミッションとする事業です。
ファイナンス、仕事、医療、介護、生きがい、尊厳ある死、グリーフケア、事後処理等、多様な要素を“人生まるごと”の視点で、セルフプランニングし上手に活用していけるようになることを目指し、総合的に支援します。地域の組織や事業者と連携し推進します。
法人の理念である「終わりからはじまるQoL」の認識を高めて実現するために、多様な人たちへの研修やイベントの開催、また、つながる場づくり、人材の育成などの事業に取り組みます。
法人のミッションに関係する多様な調査研究を進めます。
結果として、イノベーションのためのアイデア創出を目指します。
法人のミッションをふまえて、その実現を加速・充実する活動を実施している組織、団体や個人を対象として、支援、表彰、助成等を実施する予定です。
詳細は決定後、当サイトにてお知らせいたします。
一柳 弘子
柳光商事株式会社、柳光ホールディングス株式会社代表取締役。 出版社勤務を経て、ノンフィクションライター、出版プロデューサーとして活動。
ニューズウィーク日本語版のPR誌編集や朝日ジャーナルの女性版の雑誌創刊に携わり、時代と社会をみつめるテーマを追究。
パートナーを看取るなかで出版した「人は死んだらどうなるのか」「家族が死ぬまでにするべきこと」にて絶筆。
また、死生学を専攻し、YMCA医療専門学校等にて講師を務めた。