2021年2月に横浜で開催された「サステナブル・ブランド国際会議」において、私たちは「イキキルを支えるイノベーション～人づくり、モノづくり、まちづくり、制度づくり～」というセッションを持ちました。
当日のセッションには、ケアマネジャーの方や社会保険労務士の方など、イキキルを支える現場で実際に活動する専門家の方に加えて、高校生や大学生も参加し、まさに世代を超えて考える場となりました。セッションには社会学者の上野千鶴子先生がオンラインで参加しました。意思決定支援の場面において、当事者のことが当事者抜きで決められている現状や、それをどのように変えていくべきかなどの講話がありました。また、最近では介護保険が自己負担率を上げるなど制度が変更され、利用抑制につながっているという指摘があり、さらにコーディネーター役のキーパーソンになりえる人が見つからないなど多くの課題を抱えているという実情も話されました。
当財団のメンバーは、だれもが最期まで自分らしく生きていくための課題とともに、その障壁を超えていくためのイノベーションを提言しました。
会場の高校生に対して上野氏は、あなたたちは祖父母や親の犠牲にならなくていい。そのために年金制度や介護保険制度を守ることが大事であり、その制度をつくるのは政治だから、選挙を通して政治参加をというメッセージを送られました。
「サステナブル・ブランド国際会議 2021」
2021年2月25日 横浜で開催
（https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2021/）
〇当日のセッションの様子
【登壇者】
オンライン：
上野千鶴子氏 社会学者 / 東京大学名誉教授 / 認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク（WAN）理事長
野村恭彦氏 Slow Innovation株式会社代表取締役 / 金沢工業大学教授（K.I.T.虎ノ門大学院）
リアル：
一柳弘子氏 一般財団法人一柳ウェルビーイングライフ代表理事
岡山慶子氏 株式会社朝日エル会長／一般財団法人一柳ウェルビーイングライフ代表理事
三国浩晃氏 一般財団法人一柳ウェルビーイングライフ理事 / NPO法人人生まるごと支援理事長