私にとってのQOD(クオリティオブデス)は、これまで現場で看取りに関わらせていただく中で、「これで良かったのだろうか」と自問自答することがあります。
私が考えるQODを実現するために必要なことは
➀本人にどのような希望があるのか
②そのことを誰がキャッチするのか
③キャッチした人はそれをどのように実現するのか
です。
言葉で書くと簡単なようですが、どれも非常にハードルが高いです。
これは医療従事者や介護福祉の専門家や法律家でも解決することは難しいのが現状です。
それぞれの立場や役割が邪魔をしているようにも感じています。
例えば『最期まで自宅で過ごしたい』と言う本人の希望があっても、周りの都合で実現しないことがあります。
本人も遠慮してしまいます。実現の為には本人と支援チームが覚悟を持つことだと思います。
いろいろな状況で心が揺れることもあります。一瞬一瞬本人の考えも変わると思います。
この財団の活動を通して、本人が安心して自分のQODについて話せる場所と人創り、
それを具体的に実現するための、多職種の支援チームの構築、そして支援する人を支援する仕組みが必要だと考えます。