実施レポート

2024年01月25日 開催 @一柳ウェルビーイングライフ(渋谷区宇田川町)

連続講座第3回 最期までその人らしく生ききるために

①『ナースと暮らしと笑いと 』講師 佐久間 洋子氏
②『新しい介護の見方・考え方・感じ方 』講師 山田穣氏

①『ナースと暮らしと笑いと 』佐久間洋子氏

今回は看護・福祉の現場でご活躍するお二人のスピーカーをお招きしました。

三鷹にあるナースと暮らすシェアハウス「ナースさくまの家」を運営されています。

「新人ナース時代」「リアルな医療現場の話」「病院で亡くなるということ」「訪問看護での経験」様々な話題とそこで感じた疑問。

さくまの家の様子や看取りの現場を、明るくかろやかに、気持ちを込めてお話しくださいました。
終の棲家について改めて考えさせられます。

明るい語り口と、出来事をユーモアたっぷりにお話しされる内容に、最後まで笑い声が絶えません。

①『新しい介護の見方・考え方・感じ方 』山田穣氏

福祉用具の開発製造販売や介護施設の設計アドバイスなどの企業を運営をされています。

利用者が人間らしく生活するため、あるいは器具がリハビリとなるような、利用者本位のご提案をされています。

過去の変わった福祉器具の写真からユーモアあふれるクイズ形式の解説。器具本来の設計意図の在り方など考えさせられました。

福祉ベッドの説明では、実際の利用者の姿勢や状況からより分かりやすい解説をいただきました。

終演時には、お二人のスピーカーに対して活発なご質問が多数ありました。

アンケート結果 抜粋

本日の感想

  • 古い話ではなく、現在進行中の話をもっと聞きたかった。
    弟が余命一週間くらいでホスピスにいる話とずいぶん違います。私の考えている自然死は別のようですね。寝たきりにならないで自然死が理想です。笑えない話が多かった。寝たきり老人が多いのは日本だけ。もう少し那須の話が聞きたかったです。
  • 本当に介護とは何かということを考えさせられた。看取りの真髄を勉強できました。
  • 10人10色で悩ましい事ばかりと気づきあり。介護は山積したけれど本人が当事者となる事を想像はやはり難しい。
  • ずいぶん前から先進的に取り組んでおられたことに関心しました。
    看取り、今は母をどうすれば良いか考え中です。将来、自分も先の事だと思っていましたが、もう目の前ですね。
    どのようにすれば良いのか、まだ情報を集めて考えていきたいと思っています。ありがとうございました。
  • 佐久間さんのお話で点滴の事「患者さんが教えてくれる」とっても嬉しく聞かせてもらいました。亡くなることを前提に関わられていることで送る人も安心だなぁと感じました。
    山田さんのお話、寝たきりでなく寝たふり、考えさせられました。今日はありがとうございました。
  • 最期まで人間らしく生きる、意志があっても環境が整わないと難しい事を感じました。
    お話を伺って自分に良い看取りは何か!少し、考えたいと思います。
  • 最期の時間を医療なしで過ごしたい。介護の自給自足は事前に学ぶことが重要だと知りました。
  • 両氏とも人間性にフォーカスして事業に向き合っていらっしゃる姿に感動がありました。
    お二人のような事業者が今後、増えていったらいいなと思いました。利用者、事業者ともども経済的に成り立つような仕組みができるといいのにと思います。
  • 一度、那須に行きたいです。お風呂の改修、在宅ではやらないのですか?
    義父の介護の時、母の最期を思い出して・・・反省です、、、。
  • 目からうろこでした。この講座に来てよかったと思っています。寝たきりにさせない介護、出来るんですね。発想の転換が必要ということが分かった。
  • お二人とも、それぞれの領域における具体的な話、実践的な話がためになりました。介護の自給自足を実践したいと思いました。病院では、「人工呼吸器は付けない(外してほしい)」と訴えても「そんな選択肢はない」突っ張れるケースをよくお聞きします。望む暮らしの実現には戦いが必要なのですね。笑いながら楽しみながらやっていきたいです。
2024年1月25日